2007.04.29 ぜひ宇宙に行ってくれ
関内の映画館ジャック&ベティにて上映中のズデネック・ミレル短編作品集を見てきました。モーニングショーです。GW初日から早起きは相当辛くてやめちゃおうかな、とも思ったんですが行ってよかったです!
ミレルはチェコのアニメーション作家で『モグラのクルテク』で有名な人ですが、今回は昆虫が主役の短編が多数。ミレルの作品はどれも愛情にあふれてて、仕草、造形、物語...全ての要素が可愛らしくてたまりません。とにかく楽しんで作っていることがよく伝わってきます。今回、背景も注目して見てみたら、鳥瞰図っぽい構図で描かれてることが多いんですよね。セルアニメなのに、切り絵のようでおもしろい。
映画館にて、この上映会のお知らせをくれたアット・アームズのM氏に会い、そのまま昼食をご馳走になりました。M氏も私も、相手の質問を先回りしては微妙に違う答えを出し、しまいには必ず自分の話ししかしなくなるタイプです。お互いがそうなので、遠慮せずにどんどん話をずらしていけるため、全然かみ合ってないくせに実はとても話しやすいのです。ちょっとお茶のつもりが結局5時間もずれまくりの会話を続けていました。
夕方には、東神奈川にて建設中だった先輩のビルのオープンハウスへ。とってもオサレなビルが出来上がっていました。1,2階がアトリエ&ギャラリーで、3〜5階がマンションという作り。5階の一番眺めのいい部屋にさっそくモテリーマンさんが入居希望だそうです。みなと未来が一望できる、いかにもモテそうな部屋でした。
オープンハウス終了後、同級生と先輩夫婦と飲みへ。GWで人手不足なのか、ビールを頼んでも出てくるまでに30分も待たされる始末。最初はぷんぷん思ってたものの、だんだんたった一人で頑張ってるバイトくんが可愛そうになり、最後は応援の言葉を残して去りました。
後ろで飲んでた親子四組が、ママ達はおしゃべりに夢中、子ども達はひたすらDSに釘付けという、日本社会の縮図をあまりに見事に凝縮していました。
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2007.04.21 ぜひ宇宙に行ってくれ
入学式の時、一番気になった子がいました。気になりすぎてなかなか話しかけられず、三日目にしてようやく声をかけました。
宮沢賢治作品の映像化に挑もうという一年がかりの課題が始まりました。
今日、彼女が賢治の童話への感想の詩を読んでくれました。
素晴らしい。今まで出会ったどんな芸術作品よりも感動してしました!こんなにも物事をまっすぐに見つめて、それを心に響き渡る形に昇華できる人が、いまこんなに身近にいる幸せよ〜と一日感動に浸ってしまいましたよ。
もしも、彼女が宇宙に行ったらどんな詩を書くのだろう?と思いました。
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2007.04.19 茶室電車
最初のうちこそ一分だって無駄にしてなるものか!と通学中の車内は、全部読書時間に費やしていたのですが、だんだん寝不足がたたってきて本を読んでると酔うようになってきました。なので最近は、起きるでもなく眠るでもない、ただただぼやぁ〜っとした心境を電車の中では楽しむようにしています。このぼやぁ〜っとした時間というのは茶道に通じるものがあるそうですよ。と赤瀬川源平の「常識論」に書いてありました。ぼやぁ〜って時間は、たぶん人類にとって酸素の次に大切なものだと思います。
鈴木伸一さんに、「平面をやるつもりだと言うと、立体の方がおもしろい!てすごく説得されるんですけど…両方やってる鈴木さんはどう思いますか?」と相談したら「それぞれにいいところはあるから、いろんなものを作っていったらいいよ。アニメーションてのはテクニックの発見でもあるからね」とのお返事が帰ってきました。
鈴木さんのお話は、特に明確な答えが出るわけではないのですが、なぜか話しただけで安心できて、一歩先に進もう!と思えてくるので不思議です。さすがだよ、小池さん!
帰り道。家まであと100mというところで隣の奥さんの犬の散歩に遭遇してしまいました。お隣さんは決して悪い人ではないのですが、とにかくたくさん犬を飼っていて、その犬達の無駄吠えがとてもうるさく、どうしても嫌な印象しかもてません。引きつる私の横顔が暗闇のせいで見えないのか、奥さんはにこやかに100mを会話を楽しんでおられました。
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2007.04.14 最近日記が暗いですね
ということで、明るい話題をひとつ。
今日はコージー・コーナーのジャンボシュークリームを2つも食べてしまいました!
♪♪♪・・・・・・・・明るくなるどころか、ますます落ち込む次第ですね。
食べてるときは心底幸せなんですがねぇ。
我ながら、女というのはつくづく不思議な生き物です。
最近周囲のことを「やーいメタボ!メタボ〜!」とか言ってられないおなかになってきています。うっひゃあ。
最近の生活はすっかり学校中心です。両親をじっくり観察する機会がめっきり減ってしまいました。最も身近で最もおもしろい人々を観察できないことに、寂しさを感じずにはいられません。仕方がないので、今朝玄関に立った瞬間、父の部屋からにおってきたカレー臭があまりに酷い!という糸口から母に話しかけたら、たいそう面白がってくれました。まったく本当にひどい母娘ですね。
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2007.04.12 てんてんてんとむし おてんとさーまのこ♪
久しぶりにどっすんと落ち込みました。
久しぶりに会った人と、できるかぎり楽しい会話をしたいと思っていたのに、その正反対になってしまったからです。そもそも、共通点なんて何もない相手だったんですが、付き合いだけは古く、この4月で8年目に突入、という仲です。しばらく会ってなかったからか、お互いの価値観でしか言葉を交わせなくなっていたことが無性に悲しいのは、必要以上の好意を私がまだ抱えているからなのでしょう。と同時に、お互い社会に磨耗され、研磨されてきたってことなんでしょうね。
『くもとちゅうりっぷ』をご存知でしょうか?昭和18年に作られた正岡憲三さんという方の作品です。今日は初めて大きなスクリーンで見ました。改めて、いい。アニメが好きな人もそうではない人も、思わず抱きしめたくなるような作品です。
帰りの東京駅でのことです。東京駅はいつも屋台みたいなお土産屋さんが朝出て夜には片付けるということを、毎日毎日繰り返しているのですが、人の行き交う構内で屋台をガラガラと運ばれるのはなかなか迷惑なものです。しかし本日、ちょっとこれからは屋台を応援したいな、と思えるような売り子さん達を目撃しました。
和菓子を売ってる3人娘で、店頭の一人が音頭をとりながら、他二人はそれぞれのブースの中から、心を込めて一生懸命本人達が考えたであろうとおぼしき売り込みを続けていました。卒業式の呼びかけのように声をぴったり揃えてお菓子を売る姿に、渋谷のマツキヨ大安売りと違う誠意が感じられて、思わず土産を買いたくなってしまいましたよ。
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2007.04.10 ロビンなんて…
学校、始まっております。友達百人できるかな♪と歌いたいところですが、全部で16人しかいないので難しそうです。
新しい友人たちと、学校帰りに高円寺の古着屋へ行きました。道すがら、友人がめざとく、どう考えてもお店の人が書いたとしか思われないミニーマウスが書かれている看板を見つけました。ミニーちゃんなのに指が5本もありましたよ。
『ロビンソン・クルーソー』を読んでいるわけですが、その昔児童書で読んでいたのと違って、「オウムに石をぶつけて怪我をさせたところを持ち帰り、介抱してやったら以後たいそう懐いてきたので可愛がってやった」とか、「子猫が増えすぎることにはさすがに手をやき、雌猫2匹以外は野に追い払うか撃ち殺し、それでも子猫が生まれると、そのたびに水に沈めてそれ以上増えないように処理した」とか、「母山羊を殺して食糧とし、子山羊は連れ帰って飼いならそうとしたが、なかなか餌を食べようとせず、結局そのままでは餓死するしかないと思ったので、子山羊も殺して食べてしまった」だのと、実に人間の恐ろしい部分が、まざまざと描かれています。
文化の違いというか、文明発展の裏側というか、とにかくプロテスタントのイギリス人の考えることにゃ、全てが異質な世界に感じられてしまいます。
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2007.04.09 古いフィルムは音がいい
茶碗がピアノを弾く茶目子ワールド
『茶目子の一日』という作品をちらりと見せていただきました。
どうやったら作画をよりサボれるだろう?ということを追求していったら、思いがけずとても面白い表現に行き着いてしまった作品のようです。
お母さんがいちいち敬語で茶目子さんに「ほらほら、学校に送れてしまいますよ」「あらまあ、なにもそんなにおなかがふくれるほど食べなくってもいいんですよ」と話しかけるのが、昭和6年の会話らしくて、とても気にいってしまいました。
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2007.04.08 久々。カヌーな週末
どんなに学校への熱意を燃やしたところで、目覚めたところは川のほとりの合宿所なのです。3ヶ月ぶりにカヌーに乗ってきました。今日は魚の放流日でして、こういう日の川とは、釣り人のものでカヌーを漕いではいけないという暗黙の了解があるのですが、せっかく3ヶ月ぶりに来たんだから、と上流の方でこっそり少しだけ漕いでしまいました。
3ヶ月ぶりなので、かなりビビッていたのですが、キラキラと太陽を反射させる水面に舟を浮かべ、自由自在に操っていると、たとえ漕ぐ頻度がどんなに減っても、カヌーは一生辞められないなぁ、と思いました。
午後は青梅にて、6月に行われるカヌーフェスティバルのミーティングに3時間参加。そのまま若い衆だけそろってデニーズにてさらに3時間過ごしました。ミーティングに参加していた中高年のことを「大人」と呼ぶ若い衆ですが、自分達だって25〜34歳なんです。「大人」って言葉には本当にいろんな意味が含まれているものですね。
デニーズ後、友人が駅まで送ってくれました。車内で話すこと小一時間。お互い新しいことを始めた春の心境を語りました。なんかね、照れくさくなるほど、ちょっといい会話でしたよ。
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2007.04.07 ついにはじまっちゃった
ついに、ついに、ついに、アート・アニメーションのちいさな学校が開校しました。本日は大御所の先生方数十名と生徒十数名集まっての宴会をかねての入学式です。すでにスタッフとして関わってきたため顔のわれている私は、先生方から早くも目を付けられ、、、いえ、目をかけていただけそうです。本音は目立ちたがり屋なんですが、自分の意図してないところで特別扱いを受けるのはすごく苦手で嫌いです。「a」から始まって「The」になりたいのになぁ。近道っていまいち信用できないんですよね。
入学式で飲んだくれることおよそ5時間。夜は3ヶ月ぶりに川に向かいました。相変わらず一人っきりの合宿所で白組のDVDを見てたら、近所に住む後輩Kくんが訪ねてきました。Kくんとはお互いが十代の頃から知ってる仲で、若かりしトンガリ時代からそれぞれの成長と変化を見てきたわけです。別に仲がよかったわけでもないのですが、気がついたら二人っきりで、何時間もじっくり話ができるような間柄になっていました。
まさかこんな日が来ようとは思いもしなかった6年前。
今日、出会った学校の同志たちとは、6年後にどんな付き合いが待っているのでしょう。
学校は3年制ですが、とにもかくにもまずはこれから1年間、努力精進、学費の数倍は元取るつもりで、海綿よりも柔軟に、オムツよりも大容量!の勢いでいろんなことを吸収したいと思います。
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2007.04.05 涙って美しいよね
「1リットルの涙−特別偏−」を見て泣くこと幾たびか。
私、元来はどんなドラマを見ても全く泣かない人間だったんですが、会社員時代の2年間は判鬱状態だったらしく、テレビドラマを見てはボロボロ泣いておりました。特に泣いたのが、「光とともに」とこの「1リットルの涙」です。
心も体も元気ないま見ても、まさかこんなに泣くとは思いませんでした。
現実から綺麗なところだけを抜き出して描いているだけかもしれない。とも思うんですが、たぶんそこに真実があるから、こんなにも泣けるんでしょうね。
かのユーリー・ノルシュテイン氏の推薦本、ゴーゴリの『肖像画』を読みました。これは、すごい。<芸術>を総括的に的確に捉え描き出していると思いました。ぜひ、読んでみてください。同じく推薦本のゴーゴリの『鼻』は、四国旅行中極寒の車中泊の合間に読んだせいか、ノルシュテイン氏が勧めた理由はさっぱりわかりませんが、とにかく『肖像画』はいいですよ。
さらにもうひとつの推薦本『ロビンソン・クルーソー』を借りに図書館へ。ところがここ最近、英米文学コーナーのソファにはずーっとKUSAI若者が突っ伏して眠っているのですよ。ホームレスなのか、ワーキングプアなのかわかりませんが、とりあえずKUSAI。KUSAIのだけは勘弁してほしい。
匂いに敏感な私は、そこに目的の本がないとわかるとさっさと逃げるんですが、同じソファにはいつも一人二人おじさんが一緒に座っているのです。一所懸命に勤めた挙句、定年後は家族からKUSAIと言われ、昼は図書館で寂しく時間を潰すおじさまたち。若者の臭さなんて、おじさまたちにとっては屁の河童なんでしょうか。
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2007.04.04 四国旅行記公開
これは見て描きました
「四国三国記憶スケッチ」を公開しました。
四国のうち香川・徳島・高知しかまわってないから三国です。
毎回、おおー!と思う風景に出会うたびスケッチブックを置いてきてしまい、夜になって記憶をたどって描いた絵なので、記憶スケッチです。
スケッチブックを置き忘れて歩き回ること4日目。最後の最後、丸亀城だけは、ちゃんと現物を見てスケッチしました!しかーし、石垣を必死に書いてるうちに時間がどんどんすぎて、瀬戸大橋を明るいうちに渡る予定だったのが、結局真っ暗闇の中渡ることに…ま、旅ってのは思い通りに行かないところが面白いんですよ。たぶんね。
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2007.04.03 新年度
四国に行ってる間に新年度が始まっていたんですね。帰ってきてからまだ一歩も家の外に出ないで、旅行記公開の準備をしています。頭の中が四国のままなので、今日まで新学期だと全く気付きませんでした。あの後輩もこの後輩も、みんな社会人になったのかーと思うと、時間はいつでも確実に流れているんだな、と思います。
トップ画像を更新しました。これ、一年近く前に作ったものなんですが、当初2月のトップ画像用に作っていたものが、作業行程を計算してみたら、5月公開になってしまうことが発覚。いつまでも「年賀」とは出していられませんので、苦渋の蔵出しです。
KamereonWorldはまだまだ広がる世界のひとつ。になる予定です。趣味なので、いったいいつ完成するのかわかりませんが…
なんだかんだいって、ファンタジー&メルヘンな世界が好きで、そういう世界ばかりを描いてしまってる自分が最近恥ずかしくてたまらないのは、ハリー・ポッターをテレビで見てしまったからか。こういう世界観で生きてけばそれはそれでいいのでしょうが、いまいち恥ずかしくて踏み出せません。なぜに、こんなに恥ずかしいのかな。
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