2025年2月、大髙那由子初のメディアアート作品が誕生しました。
『Animemory -記憶の図書館-』
作品について紹介いたします。
作品を考案した当初は、
短編アニメーションの制作を想定していました。
しかし、”見てもらうには”を真剣に考えるうちに
「装置」という形が浮かび上がってきました。
現在までにできているアニメーション・エピソードをご紹介します。
今後も増え続けていく予定です。
アニメーションによって描かれる我が子達の姿は、
役者が演じるのとは違い、そこに実像は存在しません。
つまり、どこかのだれかにもなりうるのです。
ということは
私の記憶は私の記憶であると同時に、
だれかの記憶の引き出しの鍵にもなれるはず…
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Background
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この作品を考案した当初、私は子育てと仕事に追われる日々に、疲れきっていました。
それでも何かを作りたいという衝動だけが心の中を走り抜ける中、やはりそれは、自分が一番大切にしてきた表現であるアニメーションに違いないという確信だけは抱いていました。かつて、「#あちこちのすずさん」という番組で、『"満州"を生き抜いた少年』というエピソードを担当し、アニメーションを制作したことがありました。その時、アニメーションは過去の記憶を現代に蘇らせ、再生させることができるのだと知りました。 では、私がアニメーションに乗せたい記憶とは? と思った時、やはり目の前にいたのは2人の息子達でした。彼らは本当に毎日おもしろいことをしでかしてくれます。彼らが産まれてから、私の日常はほぼ彼らのために費やされるようになりました。そして、他のことを考える余裕はほとんどなくなっていました。彼らによって追い詰められる日々は、同時に彼らと私の大切な記憶ともなる、この相反する2つの感情が、私の中に常に存在するようになっていました。 「今だけよ」「今のうちよ」、これは声援だったのだと、制作を始めた今ではわかります。でも、当時の私にとっては呪いでもありました。 鑑賞者の方々からは、「わかります」「共感しかありません」という声とともに「どうして忘れちゃってたんだろう…」「ようやくこういうことを描いてくれる作品と出会えた」という、孤独な日々にようやく自ら労いをかけることを許せたような言葉をいただくこともあります。 『記憶の図書館』はこれからもエピソードが増えていきます。 アニメーションによって描かれたこども達は、役者が演じるのとは違い、そこに実像は存在しません。つまり、彼らは彼らでありつつ、同時に「だれかのだれか」にもなりえます。 私の記憶が、だれかの記憶の引き出しの鍵となりますように。 |
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『記憶の図書館』とは、
作者である私の記憶と、鑑賞者であるあなたの記憶を こどもとの関わりが生み出す共感によってつなぐ装置です。 |
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CREDIT |
アニメーション: |
大髙 那由子 |
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SPEC | |||
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『Animemory -記憶の図書館-』 |
『Animemory -記憶の図書館-』 |
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装置寸法(mm): |
幅530 |
装置寸法(mm): |
幅404 |
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本の寸法(mm): |
幅195 |
本の寸法(mm) |
幅170 |
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システム: |
Windows11 |
システム: |
Raspberry Pi 4 |
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必要電源数: |
2 |
必要電源数: |
2 |
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ネットワーク環境: |
必要なし |
ネットワーク環境: |
必要なし |